外壁と屋根は一緒に塗装した方がお得になるって本当？

外壁塗装のみ、もしくは屋根塗装のみでも決して安い工事ではありません。
そのため、「同時に塗装すると高額になるし、時期をずらして別々に塗装しよう」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし実は、長い目で見た場合には外壁と屋根は一緒に塗装してしまった方がお得になります。
ここでは、外壁と屋根は一緒に塗装した方がお得になる理由について解説します。

なぜ外壁と屋根を一緒に塗装した方がお得なのか？

なぜ外壁と屋根を一緒に塗装した方がお得なのか？
その理由は簡単で、塗装工事に必要な足場の設置が一度で済むからです。

外壁や屋根の塗装をしようとすると、住まいを取り囲むように足場を設置する必要があります。
足場の設置費用は坪数や建物の造り、足場設置のしやすさなどによっても変わりますが、およそ15〜20万円必要となります。
そのため、外壁と屋根を別々に塗装するとなれば、工事を依頼する度に足場費用として15〜20万円が発生してしまうのです。
外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、別々に行えば二度発生する足場費用を一度で抑えることができるのです。

足場の設置費用は足場業者によっても異なりますが、基本的には住まいが大きくなればなるほど比例して高額になります。
ですので、大きなお住まいほど外壁と屋根を同時に塗装した方がお得になると言えるでしょう。

工事費用以外の外壁と屋根を一緒に塗装するメリットとは？

前項で、外壁と屋根を一緒に塗装すると費用の面でお得になるとお伝えしました。
ここでは、費用以外のメリットについても見ていきましょう。

外壁と屋根の塗料の耐用年数を揃えやすい

どんな塗料であっても、塗料ごとに耐用年数（寿命）が決まっています。
基本的には安価な塗料は耐用年数が短く、高価な塗料は耐用年数が長いという認識で良いでしょう。

仮に外壁と屋根の塗料の耐用年数が違っていれば、
・外壁は綺麗なのに屋根だけ色褪せが激しい
・屋根は綺麗なのに外壁には塗膜の剥がれや浮きがある
といった状態になりやすいです。

一方、外壁と屋根を同時に塗り替えることで塗料の耐用年数を揃えておけば、次回の塗り替えは外壁・屋根共に適切なタイミングで塗り替えることができます。
また、どちらかだけを塗装すると、「外壁は5年前に塗り替えたけど、屋根はいつだったかな…」と塗り替えのタイミングを忘れることもありません。
外壁と屋根を同時に塗り替えることで、次の適切な塗り替え時期を逃すことは無くなるでしょう。

塗装工事の工期が短くなる

外壁塗装も屋根塗装も、足場設置から数えるとおよそ一週間から10日程度かかる工事です。
もし外壁と屋根の塗り替えを別々に行えば、一週間から10日程度の工期が二度発生することになります。
しかし、外壁と屋根を同時に塗り替えることで、足場設置・撤去が一度で済むため、1〜2日工期を短縮することができます。

「たった1〜2日の工期くらいなら構わない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは塗装業者側にも大きなメリットと言えます。
足場設置・撤去が一度で済むならその分の人件費を削減することができますし、工期の短縮はそのまま人件費の削減に繋がります。
削減できた人件費の分、工事費用の割引をしてくれる塗装業者もいますし、工期にゆとりもできるので丁寧で確実な施工をしてもらえるでしょう。

塗料の色選びが容易になる

外壁と屋根を別々に塗り替えると、その度に塗料の色を選ぶことになります。
例えば、5年前に外壁のみを暗めの色に塗り替えていたとしましょう。
その上で今回屋根だけの塗り替えを行うとなれば、まだ塗り替える必要の無い暗めの外壁の色に合わせて屋根の色を選ぶことになるため、色選びの選択肢が狭くなります。
「明るい外観にしたい」と思っても、屋根だけ明るくすれば外壁との色のバランスが悪くなったりする恐れがあるため、結局外壁の色に合わせた色を選ぶことになってしまいます。
次回外壁を塗り替える際も、明るくしたくても屋根はまだ塗り替える必要が無いので、結局屋根の色に合わせる必要があり、いつまでも好みの色にすることができません。

外壁と屋根を同時に塗り替えれば、建物全てを一新できるため、上記のような縛りも無く自由に好きな色に塗り替えることができます。
また、建物全てが綺麗になれば新築に移り住んだような気分が楽しめるのも大きなメリットと言えるでしょう。