外壁塗装の色選びにおいて失敗しないためのポイントを塗装のプロが解説

外壁塗装を検討された際、皆様が一番悩まれるのは塗料の色選びではないでしょうか?
もし色選びで失敗してしまうと、次回の塗り替えまでずっと建物の外観に対して不満を持ったまま過ごすことになってしまいます。
では、外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイントとは何でしょうか?
ここでは、外壁塗装の色選びにおいて失敗しないためのポイントをご紹介していきます。

まずは塗装の色(建物外観)の方向性を明確にする

まず1つ目のポイントとして、「ご自身が好きな色」「世間では流行っている色」といった単純な好みで塗料の色を選ぶのはやめましょう。
「好きな色だから良いじゃん」「周りと同じような色は嫌」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、外壁塗装は一度行えば、次の塗り替えは10年、長ければ20年以上先になってしまいます。
にもかかわらず、「ピンクが好き」「明るい水色が好き」といった単純な好みで決めてしまうと、10年以上も目立つ色の家に住み続けることになってしまいます。
もし住み続ける途中で好みが変わっても、簡単に色を変更することはできません。

もちろんどの色を選ばれるかは自由ですし、明るい原色を選ばれるのも選択肢の一つではあります。
しかし、外壁塗装においては、個人の好みや世間の流行りより、誰からも好かれる安心感のある色、定番の色を選んだ方が結果的に良かったというケースが圧倒的に多いのも事実です。

まずは塗装の色(建物外観)の方向性を明確に決めていきましょう。
方向性と聞くと難しく聞こえますが、簡単に言えば「周辺環境との相性」です。

外壁塗装の色選びでは、ご自身の家単体で考えてしまいがちですが、実は周辺の住まいや環境との相性は非常に重要なポイントです。
例えば、周辺住宅の外壁がホワイトやブラウンといった淡い色が多い中で上述のようにピンクや水色の外壁は非常に目立つものになるでしょう。
また、定番のグレーや黒といった色でも、周辺住宅が淡い色ばかりなら想像以上に重厚で重たい印象を与える外観になってしまうかもしれません。
ただし、これはあくまで周辺住宅との相性も気にした方が良いという話で、「周辺住宅と色を合わせないといけない」ということでは決してありません。

以上のことを踏まえて、まずは。
・周辺住宅と色合いを揃える
・周辺住宅とは色合いを逆にする
このどちらかの方向性を決めましょう。
これだけでも非常に数多くの色の中から、半分近くの色が絞られてくるはずです。

実際にカラーシミュレーションをしてみる

前項だけでもおおよその方向性が決まったかと思います。
次に、そのイメージをカラーシミュレーションによって具体的にカタチにしてみましょう。
カラーシミュレーションは、パソコンを使ってお住まいの実際の写真を用いて外壁や屋根の部分に希望の色をはめ込んでいってくれるサービスです。
もちろん大楠塗装でもカラーシミュレーションを承っております。
このカラーシミュレーションを行う際、周辺住宅も含めた写真で完成予想図を作ってもらえば、完工後の外観が周辺環境に馴染むのかどうかもわかるでしょう。

ただし、塗装業者によっては、カラーシミュレーションを行っていない場合もあります。
その場合、様々な色のサンプルが載っている色見本だけを見ながら色を選んでいくことになります。
ここで、色見本を見ながら色を選ぶ際に気をつけてほしい注意点が2つあります。

色見本は屋外・屋内の両方で確認する

色見本を見る際は、塗装業者の事務所内で打ち合わせをしている最中に見ることが多いです。
つまり屋内ですね。
しかし、色は建物屋外の自然光の下で見た時と、建物屋内の蛍光灯の下で見た時とでは見え方が大きく変わってきます。
屋内で良い色だと思った色でも、塗料は屋外の外壁部分に使用されるものです。
色見本で色を選ぶ際は、屋外・屋内の両方で確認して選ぶようにしましょう。
さらに言えば、屋外で確認する際には、日向と日陰の両方で確認するようにしてください。

色の面積効果に注意する

色には、「面積によって色の見え方が変わる」という特性があるのをご存知でしょうか?
これを「色の面積効果」といいます。

例えば、同じ色を大きな範囲(A)と小さな範囲(B)の両方に塗ったとしましょう。
すると、
・明るい色を両方に塗ると、大きな範囲(A)の方がより明るく見える
・暗い色を両方に塗ると、大きな範囲(A)の方がより暗く見える
といったことが起こります。
つまり、大きな面積に塗る方が、より明るく、より暗く見えるようになるのです。

そのため、小さな色見本では良い色と思った色でも、実際に建物外壁という大きな面積に塗ると、
「思ってたよりも明るすぎる…」
「イメージしてたより暗い気がする…」
といったことが起こり得るのです。
色見本で良いと思った色より少し明るい、もしくは少し暗い色にすることで、仕上がりがより理想のイメージに近づくでしょう。

実際に住まいに試し塗りをしてもらう

色見本、もしくはカラーシミュレーションで数種類まで色を絞ることができれば、実際に住まいに試し塗りをしてもらいましょう。
この際にも、上述でご紹介した「色の面積効果」は忘れないでください。
ごく小さな範囲だけ塗ってもらい「良い色だ」と思っても、建物全体に塗ると明るすぎる、暗すぎるといったことが起こり得るので注意が必要です。

複数の外壁色を選ぶ際の注意点

せっかくの外壁塗装ですし、一階部分はホワイト、二階部分は黒、付帯部はブラウン、屋根はオレンジといったように、つい数多くの色を選ばれる方もいらっしゃいます。
しかし、建物外観にあまりに多くの色が存在してしまうと、見る人に落ち着きの無い印象を与えてしまいます。

外壁塗装で複数の色を使う場合でも、建物外観の多くを占める外壁部分の色はある程度統一させるようにしましょう。
例えば、一階が黒の場合は二階部分も黒、もしくは黒に近いグレーなど、同系色でまとめることで全体的にまとまりが生まれ、落ち着いた印象になります。
建物外観の大半を占める外壁の色が決まった後で、次に外観の多くを占める屋根を同系色にするのか?逆の色合いにしてアクセントとするのか?を決めるとうまく色を決めることができるでしょう。

外壁と屋根の色を決めることができれば、最後に付帯部の色を決めていきます。
ここまでうまく色を決めることができていれば、外壁と屋根は綺麗にまとまった色合いになっているはずです。
その上で、付帯部も同系色にするのか?付帯部はアクセントとするのか?を決めていきましょう。
外観全体で3〜4色に抑えることができれば、個人の好みに左右されない誰からも愛される塗り替えを行うことができるでしょう。

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